ビスコッティ、その美しい断面秘話。

さて。ビスコッティについて意外によく投げかけられるのが

「どうやって切ったらこんなにナッツが綺麗に切れるんですか?」

という質問。

実はわたしも普通のナイフでカットしていましたが、

ナッツがゴロッと欠けてしまい😱(きゃーーっ)

ロスが多くて悩んでいました😭

大先輩のパティシエさんに相談して薦められたのが

こちらのカステラナイフ。

刃渡りは30センチ以上。

予算はちょっと高めでしたが、創業記念にと奮発して購入。

長くて薄い刃が期待以上の働きをしてくれて、

やっぱり道具は大事❣️と使うたびにテンションが上がります。

 

ビスコッティはなまこ型で一度40分ほどかけて焼いて、

その後にカットしてさらに焼くのですが、

最初の焼きが浅いと生地がくっついてしまい断面が美しくならず、

焼き過ぎても割れてしまってカットできません。

その見極めはタイマーや温度では一律に行かず、

まさに「勘どころ」。

(HACCPの方に怒られてしまいそうですが…)

 

そんなわけで、ビスコッティ作りは

一度始めたら焼き上がるまで一枚一枚の顔を見ながら手をかけて、

つきっきりの作業です。

 

ちなみに名刀TAKAYUKIをもってしても出た「割れ・欠け」は、

わたしの至福のつまみ食いになるというわけです🎶

(個人的には、パンは耳が好きなわたしですから、割れ欠けこそ格別です😋)

 

名刀TAKAYUKIのおかげに断面のナッツもこの通り!

一度焼きまでだと、表面はまだしっとり、こんな感じです。

ここから焼きこむと、粉とナッツの味がぐっと出てきて飛躍的に美味しくなります。