「人」という字

長男の卒業に際し、

かつてお世話になった大好きな国語の先生が

わざわざ県外からお祝いに駆けつけてくださり、

お話をしてくださいました。

「人」という漢字は

人が支え合っている様子から成り立っている、と。

でもよく見てみると、

明らかに寄り掛かっている人と、

それを支える人という構図になってますよね。

不公平に思えますよね。

 

…でも。それでいいんです❗

皆さんは義務教育を終えて、

春から高校生になります。

それでも、これからも絶対に絶対に、相変わらず

先生方やご両親のお世話になります。

社会人になったってそうです❗それはもう絶対です❗❗

と。

(そこでわたしは エー😰っと思いましたね。(笑)義務教育終えれば一段落🙌社会人になればゴール🙌 

   そこまでガンバレわたし!と思っていたので😅

でも、自分に置き換えても、

未だ親には心配をかけて助けてもらってばかりです。

 

でも。

よく見てください。

「人」という字は、寄り掛かる人がいなくなると、

支えている人も倒れてしまうんです。と。

 

本当ですね😳 そうですね。

だから、みなさんはこれからもどんどん先生や

お父さんお母さんに頼って甘えてお世話になってください、と。

それがあるから、支える側も踏ん張って頑張っていられるんです。

と。

 

なるほど。

たしかにその通りです。子育ては

具合が悪かろうが精神的に落ちていようがお構いなし。

早起きはしだいに辛くなり、

分刻みの送迎スケジュールで自分の食事の暇もなく、

容赦なく迫り来る家事に押し潰されそうになりながら

夢中で過ごしてきました。

それでも、必死で護るべき、支えるべきことがあるからこそ

追いまくられてやって来ました。

手のかかる子どもたちのおかげで生かされてきました。

卒業の後、今までの教材や問題集を処分しました。

中3のものだけでまだ途中ですが、こんなにもあることに驚きます。

振り返った道は長かった。

 

支えている自分も、誰かに寄り掛かっています。

お互い様です。

人という字の連鎖の中で、生かされているのだと思います。

 

焼き菓子からはだいぶ余談になりますが、

広く心に響く話だと思い記しました。

春はさまざまな想いで心がいっぱいになる季節ですね。